コーヒーが蓄積を防いでくれる老人斑アミロイドベータは認知症の原因?

コーヒーには、認知症の予防効果があります。

フィンランドの大学が約1400人を21年間追跡した調査で、コーヒーを1日に3~5杯飲むグループの認知症発症リスクが低いことが確認されました。

認知症にはアルツハイマー病レビー小体型認知症脳血管性認知症の3種類があるのですが、日本人に一番多いのはアルツハイマーです。

日本の認知症患者の約60%がアルツハイマーだと言われています。

アルツハイマーと老人斑

ではこのアルツハイマー病の原因はなんなのか。

脳の大脳皮質に蓄積する老人斑が原因だとするアミロイド仮説があります。

老人斑(アミロイド斑)は、たんぱく質の一種であるβアミロイドが脳神経細胞の周囲に沈着して出来るシミのようなものです。

加齢によって増えていきますが、アルツハイマー患者の脳に特に大量の老人斑が見られることから、この仮説が導き出されました。

コーヒー認知症予防アミロイドベータ

動物実験で、カフェインに老人斑(アミロイド斑)を減少させる効果があることが発見され、これがコーヒーのアルツハイマー予防効果につなかっているのではないかと考えられます。

しかし、老人斑がアルツハイマーの原因になるのではなく、アルツハイマーによって老人斑が出来るのだと示す動物実験の結果も出ていて、今のところなんとも言えず、コーヒーの何がどう効いてアルツハイマーを予防するのか、そのメカニズムの解明は、まだしばらく先のようです。

とはいえ、コーヒーに含まれるトリゴネリンに脳神経細胞を活性化させる効果があるという研究結果が出ています。

参考:トリゴネリン|Wikipedia

また動物実験ではありますが、クロロゲン酸には健忘を防ぐ効果があることが確認されています。
(クロロゲン酸はコーヒーに含まれるポリフェノールの一種です)

コーヒーが、物忘れを防ぐのは間違いないようです。

物忘れは、アルツハイマーの大きな特徴でもあり、やはりなんらかの関連性はあるのかもしれません。

コーヒーを飲みながらアルツハイマーの研究が進むのを待ちましょう。

参考:アルツハイマー病情報サイト|医療イノベーション推進センター

脳血管性認知症

脳血管性認知症の原因は、脳卒中です。

脳血管性認知症を防止するには、脳卒中を防止することが必要ですが、コーヒーには脳卒中の予防効果があると認められています。

男性は1日6杯まで、女性は2杯までの飲用が、脳卒中のリスクを軽減するそうですが、多く飲みすぎると逆に脳卒中リスクが上昇してしまいます

1日に2杯か3杯程度がよいとされます。

コーヒーには血栓を作りにくくする作用があり、クロロゲン酸の抗酸化作用抗炎症作用で血管が守られることとあいまって、脳卒中を予防しているものと見られますが、脳卒中の原因となりえるもののひとつに糖尿病があります。

参考:コーヒーに備わる血栓を溶かす力|全日本コーヒー協会

コーヒーを飲む人に糖尿病が少ない傾向があるので、これが脳卒中の予防につながり、脳血管性認知症リスクをも減少させている面もあるでしょう。

コーヒーと糖尿尿についてはこちらに

コーヒーは糖尿病を予防する
クロロゲン酸の血糖値抑制効果代謝率の向上は、コーヒーだけでなく緑茶でも同様の実験結果が得られることから、カフェインの作用とされていますが、カフェインレスのコーヒーにも糖尿病を予防する効果が認められています。 コーヒーに含まれるクロロゲン酸は、糖質分解酵素を阻害したり、消化管が糖を吸収するのを抑えたりするだけでなく、血糖値の上昇を抑制するホルモンGLP-1 の生成を促進する働きもあり、糖質を摂取したときの血糖値の上昇をゆるやかにしてくれます。

多くの人が恐れている認知症。

今はまだ予防法治療法とも決定打となるものは見つかっていませんが、統計上、コーヒーを飲む人にこの病気が少ないのは事実です。

コーヒー習慣でリスクを下げることが出来るならうれしい話です。

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