最近は、体にいいものだと言われることの多いコーヒーですが、飲みすぎは良くありません。
良くないと言うより「ダメ」です。
コーヒーの飲みすぎが要因になりえると言われる症状のひとつに骨粗鬆症があります。
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コーヒーで骨密度が低下するのは女性だけ!?
らしいのです。
以下の記事に
Colas and coffee appear to have some effect on women’s bone density and could lead to osteoporosis. But tea — even the kind with caffeine — and other sodas do not. And men are not affected at all.
訳:コーラ、コーヒーは、女性の骨密度に影響し、骨粗鬆症を招く可能性がある。
コーラ以外のソーダやお茶(カフェイン入りであっても)にはこうした傾向は認められず、
男性においては、骨密度への影響は見られない。
とあります。
- コーヒーやコーラは女性の骨密度を下げる
- お茶ならカフェイン入りでも影響はない
ということは、カフェイン以外の「何か」の影響ということ。
で、男性はコーラもコーヒーも骨には関係ないと。
これは、過去の骨折症例に関する論文を集めて、データから各種飲み物の消費量と骨折リスクの関係を調べた研究の結果です。
なぜコーヒーが骨粗鬆症の原因になるのか
記事を読むと、今のところ理由は不明とのことです。
ただ、研究を率いた医師の見解として、
- コーヒー(やコーラ)を飲む人は、その分牛乳などの骨を強くする飲み物の摂取が減ること
- (コーラについては)コーラに多く含まれるリン酸が、骨のカルシウムを体外に排出させてしてしまうこと
が、原因していると考えられると書かれています。
※リン酸は、本来カルシウムと結びついてリン酸カルシウムとなり、骨を形成する物質ですが、カルシウムに対してリン酸が過多になると、カルシウムを排出させてしまいます。
コーヒーとコーラでは、骨密度を低下させるメカニズムが違うということのようです。
男女差が生じる理由については、書かれたものが見つかりませんでした。こちらもまだ不明ということかと思います。
元々、骨粗鬆症は圧倒的に女性に多い症状なので、単純にそれが数値に表れただけかも知れません。
骨密度を下げないコーヒー摂取量は一日何杯まで?
less than 400 milligrams
同じ医師の言うには、一日のカフェイン摂取量を400mg以下にすれば大丈夫だろうとのことです。
…なに結局カフェインなの!?
カフェイン飲料であっても、お茶なら骨粗鬆症との相関関係がないとのことで、カフェインだけが原因ではないようですが、現在のところカフェインに絞って対策するのが最も現実的なのでしょう。
全日本コーヒー協会の発表しているコーヒー100mlあたりのカフェイン量は約60mgです。
(ドリップコーヒー、インスタントコーヒーともに60mg
コーヒー一杯は、大体150mlくらいが平均的な量なので、コーヒー一杯に含まれるカフェイン量は約90mgということになります。
400mgだと4杯は飲めることになり、意外にたくさん飲んで平気なのねと思ってしまうのですが、チョコレートや日本茶、紅茶、一部の風邪薬など、コーヒー以外にもカフェインを含むものが数多くあることなどを勘案すると、やはり一日2~3杯程度にしておくのが安全でしょう。
カフェインレスコーヒーを試飲しまくった結果はこちらに。
おいしいディカフェを探している人は見てみて下さい。
https://fat-combustion.com/coffee/best-of-decaffeinated-coffee
骨密度検査
女の人は、閉経後に急激に骨密度が低下し、骨粗鬆症になるケースが多いことは良く知られていますが。産後の骨粗鬆症というのもあり、産前だけでなく産後も積極的にカルシウムを摂るように言われます。
産後に骨密度を測っていない人は、一度検査をしたほうがいいと思います。
市区町村の健康診断のオプションについている場合もありますが、骨密度の測定機器がある病院・クリニックでも調べられます。
検査にかかる費用は、測定する部位によって診療報酬が
前腕 1,400点
腰椎 3,600点
腰椎+大腿 4,500点
なので、保険で3割負担なら
前腕 420円
腰椎 1,080円
腰椎+大腿 1,350円
になります。
ここに初診料がプラスされます。初診料は270点なので、3割負担で810円です。
この検査で骨粗鬆症であると診断された場合には、コーヒーは飲まないほうがいいかも知れません。先生に相談してみてください。
武田薬品のサイトに骨の健康度をチェックできるページがありました。
チェックマークを入れていくだけ!簡単なのでやってみて下さい。
あなたの骨の健康度チェック
検査は必ず必要ですが、上の健康度チェックをすると、自分の生活の問題点が見えてきます。
私は、大豆製品、海草をもっと食べたほうがいいみたいです。
骨粗鬆症を防ぐには
骨粗鬆症の予防。
これは良く言われていることをその通りやればOKです。
食事と運動です。
骨粗鬆症を防ぐ食事
摂るべき栄養は、カルシウムとビタミンDです。
日本の土壌は元々カルシウムをあまり含んでいないため、日本の水は、海外のものに比べて低カルシウム傾向にあります。
かつての日本の食生活であれば、魚を多く食べる習慣によって水のカルシウム不足は補われていたのですが、現代人は魚をあまり食べなくなっています。
これによりカルシウムは、日本人に唯一不足している栄養素だと言われています。
カルシウムを多く含む食品は、魚、小魚、乳製品、大豆製品、緑黄色野菜などです。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を良くしてくれるので、なるべく一緒にとるように心がけてください。
魚やしらす干し、いくらなどに多く含まれています。
注意!カルシウムを摂るならマグネシウムも一緒に
必ずカルシウムと一緒に摂っていただきたい成分があります。
マグネシウムです。
カルシウムとマグネシウムをバランスよく摂らないとカルシウムが骨から溶け出しやすくなってしまいます。
理想の比率は、カルシウム2:マグネシウム1 です。
以前カルシウムのサプリメントを飲んでいた頃、毎晩のように脚がつるようになって、「なんで?」と思ったらそれもマグネシウムを一緒に摂っていなかったからでした。
ここのバランスは、想像以上に重要みたいです。
カルシウム・マグネシウム、その吸収を促進する成分まで含んだコーヒーがあった!
私たちが困っているのは、コーヒーを飲みたいけどコーヒーは女性の骨に良くないの?って話があるからです。
でも
すべて解決してくれるコーヒーがあります。
コーヒーと言いますか代用コーヒーなのですけども。コーヒーではなくコーヒーに似た味の飲み物です。
ハーブで作ったコーヒーにフレーバーを加えたティーチーノというブランドです。
アメリカでは代用コーヒーのなかで一番多く飲まれているそうで、最近日本にも販売店ができて手に入れやすくなりました。
ティーチーノは、すべての種類の商品にカルシウムが含まれ、そのうち多くの商品にはマグネシウムも含まれています。
それだけでなく…
コーヒーらしい風味のもととしてチコリを使っているのですが、チコリはイヌリンを多く含有する植物で、イヌリンには、カルシウムの吸収を助ける働きがあります。
つまり…
味はコーヒーと似ていながら、コーヒーの骨に対する悪影響を避けることができるだけでなく、カルシウムを効率よく摂取できる飲み物ということです。
テイーチーノについて、各フレーバーのどの種類にマグネシウムが含まれているかについてなど、こちらにまとめましたので興味のある方は。

骨粗鬆症を防ぐ運動
宇宙から帰還した飛行士の骨量は、地球で生活していた時よりも減少しているそうです。
骨に重みのかからない生活は、骨を弱くしてしまうのです。
宇宙空間では、ずーっとふわふわ浮かんでいるので、それで骨が減ってしまうと。
骨密度を上げて骨を強くするには、宇宙の逆をやればいいです。
地球の重力を利用するのです。
スクワットなどの負荷のかかる運動です。
スキマ時間にこうしたエクササイズをするといいです。
忙しい毎日の中では、なかなかまとまった運動時間が取れませんが、骨の強化には片足立ちをそれぞれの足で1分やるだけでもよいそうですよ。
毎日3回が推奨されているので、毎食後、食器を片付けた後にもうひと頑張り、座る前に1分×両足で2分と決めておくと、意外に続くかも。
バランス感覚がよくなると、転倒も防止できるし、長く活動的な人でいられると思います。
コーヒーダイエットを考えるならコーヒー後に運動を
健康とダイエットの味方であるコーヒーですが、骨密度を下げるという問題がありました。
コーヒーダイエットをするなら、やはり毎日コーヒーを飲むのが理想です。
しかし飲みすぎると骨粗鬆症の危険性が高まってしまいます。
この危険を避けていいとこ取りをするには、まずコーヒーを一日2~3杯までに抑えて、飲みすぎないことと、運動をすることです。
コーヒーダイエットでコーヒーを飲むタイミングとして推奨されるのは、運動前です。
運動前にコーヒーを飲んでおくと、より効率よく脂肪が燃焼するからです。
一方で運動することは、骨密度を上げ、骨粗鬆症を防止してくれる効果があります。
コーヒーを飲んで運動すれば、コーヒーの脂肪燃焼効果の恩恵にあずかりながら、コーヒーの「骨密度を下げる」という欠点を補うことが出来ます。
少しだけでもいいので、「コーヒー飲んだら運動」これをルールにすれば、一石二鳥の効果が得られます。
歩くだけでも効果はあります。
大げさなことを考えるより、すぐにできることから少しずつでも、出来るだけ毎日続けることが重要です。
アクティブで行きましょう!
※繰り返しになりますが、今現在骨粗鬆症と診断されている人や骨量が低下している人は、痩せることよりまず骨を強くすることに集中したほうがいいです。
コーヒーは控え目に(コーラも)