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毎年暑くなってくるとジカ熱やデング熱の話題が持ち上がるようになりました。
デング熱は、感染してもさほど重篤な症状を起こすことはないと言われていますが、ジカ熱の場合、妊婦さんがかかると胎児が小頭症になる可能性があります。
また、性交によって人から人へジカが感染したと見られるケースも報告されています。妊娠を計画しているカップルでは、男の人も注意が必要です。
ウィルスを持っている蚊かどうかは、見ただけでは分かりません。
結局蚊に刺されないように対策するのが一番の防衛策です。
敵を知る~蚊の生態
ヒトの血を吸う蚊は日本国内に3種類でしたが…
アカイエカ
活動時間帯は夜。
家に侵入してくるのはこいつ、アカイエカです。
日本脳炎を媒介するのは、アカイエカの一種、コガタアカイエカ。
動物の血も吸うのでペットも刺されます。フィラリアを持っている奴にやられた犬は命が危険になることもあります。
チカイエカ
地下やビル内いる蚊で、一年中アクティブです。
昼となく夜となく刺してくるそう。
ヒトスジシマカ
「ヤブ蚊」と呼ばれるとおり樹木の多い場所を好み、日中に活動します。
刺されると、とてもかゆいのも特徴です。
デングウィルス、ジカウィルスは、この蚊によって感染します。
…と、この3種類が国内の吸血蚊だったのですが、最近はネッタイシマカというヤツも。
もっと暑い場所に生息しているネッタイシマカですが、海外からの荷物について来たりすることはあり、温暖化で暑くなっている日本でも生きられるようです。
厄介なのは、ネッタイシマカもデングウィルスやジカウィルスを運ぶことです。
蚊はなぜヒトの血を吸うのか
蚊も普段は花の蜜などを栄養源としていて、吸血するのは産卵期のメスだけです。
私たちの血は、産卵のためのスペシャルドリンクってことみたいです。
1回の吸血量は、1~2mg。
人間にとってはたいした量ではありません。
ええ。先方の態度次第では、くれてやらんでもないと言える量です。
でも!
奴らは、血を吸っていくだけでなく、痒みやウィルスを置いていきます。
恩を仇で返すとは、このこと。
助け合いという精神が足らんのですよ、奴らには。
蚊に刺されると痒くなる理由
痒みの原因は、蚊の唾液です。
蚊が人から血液を吸うときには、まず、口吻(こうふん)と呼ばれる器官をヒトの皮膚に突き刺すのですが、口吻はのこぎり状になっていて、肌をザクザクと切り裂きながら1㎜から1.5㎜の深さまで差し込んでいるそうです。
これほどのことをされて気付かないのには理由があります。
蚊はこの時、麻酔を施しているのです。
蚊の唾液には麻酔作用があり、これにより、対象に痛みを感じさせずに、つまり気付かれずに、血液を吸い取ることができます。
そして蚊に刺された痒みは、この唾液に対するアレルギー反応なのです。
蚊は、吸血を終えて飛び立つときに自分の唾液を再度吸引して回収していくのですが、回収しきれなかった唾液が痒みを引き起こします。
蚊に刺されている途中で気付いた場合、追い払わず存分に吸わせた方が痒みが少ないと言われるのは、迷信ではなく、このため。
唾液を回収させたほうが、後の痒みがマシになるからです。
蚊に刺されずに過ごすための対策
屋外での蚊対策
ジカウイルス、デングウィルスを媒介するヒトスジシマカは、「薮蚊」と言われるとおり屋外にいます。
まずは、こいつへの対策を探ります。
虫よけスプレー
一番効果が高いのは、やっぱり虫除けスプレーでしょう。
以前は、日本国内で入手できる製品に配合されている虫除け成分はDEET(ディート)だけでしたが、2016年にイカリジンという成分を用いた虫除けも認可されました。
現在では、DEETなら30%、イカリジンなら15%までの濃度の商品が認められています。
濃度が高いほど虫除け効果も高いと言うわけではなく、効果の持続時間が長くなるということだそうです。
ディートとイカリジンのどちらがいいのか
選ぶ時のポイントになるのは
虫除け効果のある虫の種類が多彩なのはディート
ディート:蚊、ブユ(ブヨ)、アブ、マダニ、ノミ、イエダニ、サシバエ、トコジラミ(ナンキンムシ)、ヤマビル
イカリジン:蚊、ブユ(ブヨ)、アブ、マダニ
…と、イカリジンは、蚊、ブヨ、アブ、マダニへの効果が確認されているだけですが、ディートは、ノミ、イエダニ、サシバエ、トコジラミ(ナンキンムシ)、ヤマビルまで広く効果を発揮します。
イカリジンにも今後、他の害虫も追加される可能性はあるのかな?と思いますが、現時点で効能を明記できる虫の種類が多いのは、ディートのほうです。
でも!
乳幼児にも使えるのはイカリジン
NIID国立感染症研究所のサイトに書かれている説明によると、
ディート製剤は6か月未満齢児には使用しないこととされているが, イカリジン製剤には年齢による使用制限がない。
のだそうです。
濃度30%のディート製品の説明書きには、12歳以下には使用不可とも記載されています。
(12歳以下の小児には12%以下の従来品を使って下さいとのことです。12%以下ならOK)
それぞれの長所をまとめると
ディートの利点
- 効果の確認されている虫が多種類で、ダニやノミ、ヒルにも有効性が確認されている
イカリジンの利点
- 年齢の制限なく乳幼児にも使用できる
- 化学繊維、皮革についても大丈夫
- べたつき、臭いがない
- 使用期限がない
となります。
小さいお子さんにはイカリジンのほうが良さそうです。
虫除けスプレーを使う時の注意
ディートやイカリジンなどの虫除けスプレーは、ハーブや精油の虫除けと違って、ニオイで虫を避けるものではありません。
肌にヴェールをかけるような感じで、塗った場所が刺されなくなるものです。
なので、プシュッとスプレーしても、薬剤の乗っていない部位は刺されます。
ムラなく、隙間なく、まんべんなく、塗り広げないと意味がありません。
スプレーしたら、塗り広げるのを忘れずに。
足は特に刺されやすいです。サンダルなら足指の間にも薬剤を伸ばしましょう。
また、効果の持続時間は限定的です。
説明書きにある時間を過ぎたら塗り直す必要があります。
厚塗りよりも、ムラなく塗ることと、小まめな付け直しが重要です。
服装の工夫
できるだけ長そで長ズボンでいるのがいいのはもちろんですが、蚊の寄ってくる色と言うのがあり…
黒っぽい色だと蚊が近寄ってきます。紺や深緑などの色も同じです。
蚊だけでなく蜂も黒い服や長い黒髪の人を襲うことが多いそうです。
反対に蚊を呼び寄せにくい色は白です。
蚊の多そうな場所に行くときや、お子さんの林間学校などは、ぜひ白っぽい服装で。
その他屋外での蚊対策便利グッズ
ベビーカー用虫よけ
ベビーカーをカバーで覆う蚊帳式のものと、ハーブなどのニオイで虫をよけるものがありますが、カバー式のほうが総じて好評のようです。
扇風機
蚊は、風の中を自由に飛ぶことができません。
扇風機をつけておくと、風が蚊をシャットアウトしてくれます。
バーベキューや草取りなどには、扇風機を設置しておくと虫刺されを予防できます。
犬のフィラリア対策としても有効です。
屋内での蚊対策
イエカは、ジカやデングのウィルスを運ぶ蚊とは種類が違いますが、寝室へ入ってくるので、刺されることが多いのもイエカでしょう。
屋内に侵入してくるイエカへの対策も考えておきましょう。
ワンプッシュ式殺虫剤
やっぱり頼りになる殺虫剤です。
最近は、ワンプッシュでボタっと蚊が落ちる強力な殺虫剤が主流ですね。
本当に一吹きで落ちます。
あまりにも効きがいいので、部屋にいる人は大丈夫なの?と心配になりますが、アース製薬によると
それでは、人に対する安全性は、どうでしょうか。
ピレスロイド系の殺虫成分は、虫の神経系に作用して殺虫効果を示すものです。しかし、人を含む哺乳動物に対しては、分解酵素の働きで速やかに代謝され、尿などで短期間に体内から排出されてしまいます。そのため、人を含む哺乳動物には安全性が高いといえます。
とのことです。
哺乳類は、ピレスロイド系成分をすぐに分解、代謝できるので安全であると。
人や犬や猫は大丈夫ですが、魚には、注意が必要です。
アマゾンでレビューしている人が完璧な説明をしてくれています。
「商品の薬剤成分の仕様について」というレビューですが…
要約すると
ピレスロイド系薬剤には「メトフルトリン」「トランスフルトリン」があり、殺虫能力に大きな違いはないものの、
メトフルトリン…水に溶けにくい
トランスフルトリン…水に溶けやすい
という性質があるので、水槽で熱帯魚などを飼育している部屋ではメトフルトリンを使用した殺虫剤を選ぶ方がいい。
と、こういう話です。
具体的な商品としては
水に溶けにくいメトフルトリン使用
水に溶けやすいトランスフェルトリン使用
商品の仕様は変わることがあり、水に溶けにくい殺虫剤だと思っていたものが、溶けやすいものに変更されることも、ありえないわけではありません。
金魚や熱帯魚のいる部屋に使う時には、必ず商品を確認してください。
感電させる
ラケットのガット部分に流れる電流で、ヒットした蚊を落とすという一種のアイディア商品です。
バチっと感電して、蚊は落下しますが、気絶しているだけで死んではいないこともあるようです。落ちた蚊は、早めに屋外へ出すなどの対処が必要になります。
蚊を落とす効果や確実性では、ワンプッシュ系殺虫剤のほうが優れていますが、殺虫剤を使いたくない場所では、重宝すると思います。
アマゾンのカスタマーレビューでは、「壊れやすい」という口コミがいくつか見られるので、そこが欠点かな。
蚊を家に侵入させないための工夫
家周辺の水たまり厳禁!
蚊は、水たまりに卵を産み付けます。
産卵後2,3日で孵化し、早いものでは1週間余りで成虫になります。
成虫になればすぐに交尾して、産卵のためにまた人の血を狙いに来ます。
そいつが産んだ卵は、1週間後には成虫に…と。
蚊の移動できる範囲はそう広くありません。
家の周りで生まれるのを防止することで、屋内に入ってくる蚊も減らせます。
水たまりは地面だけにできるものではなく、じょうろに残っている水や、ブロックの穴など、水のたまりやすい場所は意外に多いものです。
庭やベランダにそんな場所がないか確認してみて下さい。
どうしても排水しきれないくぼみがあるときは、そこへ10円玉か銅線を入れておくといいです。
銅イオンが蚊の孵化を防いでくれます。
ハーブの香りで虫を遠ざける
植物には、虫に葉を食われるのを防ぐために虫の嫌うニオイを出してるものがあります。
特にハーブはニオイによる蚊よけ効果が高く、それでいて人間にはいい匂いに感じられるものが多いです。
庭のあるお宅なら、ハーブを植えることで蚊を遠ざけることもできます。
蚊が嫌うと言われているハーブは
- レモングラス
- ニーム
- ゼラニウム
- バジル
などです。
こうしたハーブのエッセンシャルオイルでも効果があります。
うちでは、ハッカ油を愛用しています。
「油」という名ですが、べたべたするものではありません。
蚊以外の害虫の侵入も防いでくれたり、殺菌効果があったりするので、カーテンの裾あたりや、キッチンのふきん、お風呂場のバスマットなんかに、プシュップシュっとスプレーしています。
香りは数時間で消えてしまいますが、確実な虫除け効果を感じています。
屋外でも、服や足元にスプレーしておけば虫全般を避けられます。
さわやかな香りもおススメです。
デング熱とジカ熱 厚生労働省の情報
厚生労働省のサイトにデング熱、ジカ熱について解説されています。
重要なお知らせや海外渡航上の注意なども、このページから見られるようになっています。
※世界保健機関(WHO)は、2016年3月8日、妊婦は流行地域への渡航をすべきでないと勧告しています。