【濃厚本舗APPSプラスGローションセット】ビタミンC誘導体の効果を口コミ
APPSパウダーをローションに混ぜて使う2剤式の化粧水の体験レポートです。
濃厚本舗のAPPS2剤式ローションには2種類あり…
APPSプラスEローションセット |
アプレシエ(APPS)1%+ビタミンE誘導体、プロテオグリカン、ヒアルロン酸
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APPSプラスGローションセット |
アプレシエ(APPS)1%+グリシルグリシン3%
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上の通りアプレシエ(APPS)1%はどちらも同じで、
プラスEは、ビタミンE誘導体、プロテオグリカン、ヒアルロン酸が
プラスGは、グリシルグリシン
がブレンドされています。
今回買ったのはプラスG、APPS+グリシルグリシンのほうです。
APPSアプレシエ
APPSはビタミンC誘導体です。
ビタミンC誘導体は、肌に浸透してからビタミンCに変化するもので、様々な効果が謳われながら浸透性安定性の低さから効き目が実感しにくいビタミンCを実力通りに効かせてくれるものです。
ビタミンC誘導体には、水溶性のものと油溶性のものがあり、水溶性誘導体は、肌に素早く浸透するため即効性に優れています。
油溶性は、ゆっくりと肌の奥に届くので即効性はありませんが、その分持続力が強く、じっくりと肌を守ります。
一長一短な水溶性と油溶性のビタミンCですが、水溶性ビタミンCリン酸型ビタミンC誘導体にパルミチン酸を付加することにより、親油性を持たせたものがAPPSです。
APPS=アプレシエ=パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
呼び名がたくさんあって混乱しますが、「アプレシエ」は登録商標(昭和電工)、「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na」が表示名称です。
成分表示には「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na」と記載されます。
APPSには美白効果がありますが、APPSコスメは濃度を1%程度までしか上げることができないことが、効能として美白と明言することができない理由のようです。
APPSが肌にしてくれること
昭和電工のAPPSページに解説されています。
アプレシエ®(表示名称:パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)は、リン酸型ビタミンC誘導体(アスコルビン酸PS)にパルミチン酸を導入することにより、親油性を付与した新しい水溶性ビタミンC誘導体(両親媒性)です。アプレシエ®は、既存のビタミンC誘導体に比べ、皮膚浸透性に優れており、皮膚のコラーゲン合成を促進し、アンチエイジング(抗シワ)効果が期待できます。
皮膚のコラーゲン合成…アンチエイジング(抗シワ)…
心ときめく言葉です(笑)
グリシルグリシン
グリシルグリシンは、グリシンのペプチド。アミノ酸の一種です。
グリシンを塩酸中で加熱することで合成される物質で、グリシンとはまた違います。
グリシルグリシンは、毛穴をきゅっと小さくすると言われていますが、効果があるのは、炎症によって開いてしまった毛穴です。
皮脂には不飽和脂肪酸が含まれています。
この不飽和脂肪酸が炎症の原因です。
グリシルグリシンには炎症を抑える力があるので、肌が鎮まって毛穴周囲の腫れが治まり、毛穴が閉まるいう理屈です。
「グリシルグリシン」って資生堂の特許成分だったのですね。
自分の毛穴が炎症起こしてるかどうかなんて分からないよ!って、そうですよね(笑)
私も分かりません。
毛穴の開きは、いくつもの原因が複合してのことなんじゃないかなと思います。
まったく炎症がないのに毛穴が目立つということは、あまりないんじゃないかなと。
また、元々皮脂が少ないのに毛穴だけ開いていることも少ないと思います。
皮脂を抑えるビタミンCの誘導体と毛穴の炎症を抑えて毛穴を縮小するグリシルグリシンを使用直前に混ぜて使うローションが濃厚本舗のAPPSプラスGローションセット。
ちょっと期待しちゃいます。
APPSプラスGローションセット 2剤を混ぜると
濃厚本舗APPSプラスGローションセットが届きました。
遮光の密封パウチに入ったAPPSパウダーとグリシルグリシンのローションのセット。右の白いのは使い方などなどを書いた冊子です。
ローションのボトルにAPPSパウダーを入れるのですが…
緊張します(笑)
APPSパウダーは、銀色のパッケージの中のビニールパックに入っているのですが、こぼさずにボトルへ移すには、あらかじめパウダーをビニールの一辺に寄せておいてから開封→投入です。
なんとかこぼさず移せました。
APPSパウダーを使用直前に混ぜる理由
APPSは酸化しやすく、酸化したものは効果がありません。
効果がないだけならまだいいのですが、酸化した物質は、接触するものも酸化させてしまいます。つまり酸化したコスメを肌につければ肌が酸化します。
老化=酸化とも言われるほど、酸化は肌の大敵、人体の大敵です。
だから使う直前に混ぜるのですが、混ぜた時(=空気に触れた時)から酸化は進みます。
気温が高いとますます酸化のスピードがあがってしまいます。
ボトルは必ず冷蔵庫に保存して、1か月以内に使い切る必要があります。
実は酸化がどれくらの期間でどれくらい進むのか実験したことがあります。
下の画像ですが、これは、同じく濃厚本舗のAPPSプラスグリシルグリシンローションを混ぜたまま2か月放置したものと、混ぜた直後のものを並べたところです。
赤茶けている左が2か月室温放置の酸化ローション、右が新品です。
酸化の進行スピードの速さが分かってもらえると思います。
※実際の商品は、下の写真のようにボトルに紙を巻き付けてあります。色が分かりやすいように紙をはがしています。
APPSを朝に使ってもいい?
問題ありません。
「朝にビタミンCはダメ」と言われます。
「朝のビタミンC」には、ビタミンCの内服と、外用の2通りがあり…
朝のビタミン経口摂取
朝ビタミンCを摂るとしみになりやすいというのも厳密には誤解です。
柑橘系フルーツにはビタミンCの他にソラレンという物質が含まれていて、これが紫外線の感受性を高めてしまうので、日焼けしやすくなります。
光毒性と呼ばれるこの作用を持つのは、ビタミンCではなくソラレンなのですが、柑橘系=ビタミンCというイメージからでしょう。ビタミンCを摂取して日に当たると日焼けしやすいものと勘違いされ、シミになりやすいという話に発展したものと思われます。
ソラレンを含む柑橘系の果物は朝に摂らないほうがいいのは事実ですが、サプリメントのビタミンCなら飲んでいいのです。
朝のビタミンC外用塗布
もうひとつは、ビタミンCを塗った状態で紫外線に当たるとシミになるという説です。
ビタミンCはとても酸化しやすい物質です。そのまま肌につければ皮膚の上でどんどん酸化していくでしょう。
酸化物質を乗せた状態で紫外線に当たれば、シミの原因になりえます、確かに。
でもAPPSは、ビタミンC誘導体です。
ビタミンC誘導体は、角質層の奥で皮膚の酵素に反応してビタミンCに変化するもので、肌の表面ではビタミンCではありません。
なのでビタミンC誘導体のコスメは、朝に使っても、それが原因で日焼けしやすくなったりシミになったりすることはありません。
(もちろん日焼け止めは必要ですが)
ピュアビタミンCの化粧品は、朝に塗ってはダメですが、ビタミンC誘導体は違います。
まとめると…
柑橘系食材などソラレンを含むもの→朝に内服しちゃダメ
ビタミンCのサプリメントなどソラレンを含まないもの→朝内服OK
ピュアビタミンCコスメ→朝の使用はダメ
ビタミンC誘導体コスメ→朝の使用OK
ということです。
APPS化粧品は、朝使って問題ありません。
APPSプラスGローションを使ってみました
使い方は、普通に洗顔後の顔につけるだけですが、ビタミンCコスメは乾燥することがあるので、そこが問題です。
さて、濃厚本舗はどうかなと。
特に大量には使わず、ごく普通の量から行ってみます。
私はインナードライな肌なので、べた付きはありますが、元々水分は不足しています。
水分をたくさん補給できればいいのですが、化粧水をザバザバつけたらいいってわけでもないところが難しくて…
このローションは、グリシルグリシンの保湿効果か、それほど乾燥しません。
上から蓋するクリームなどなどを、肌質や季節に合わせて調整するといいと思います。
今のところ、蓋にはオイルが気にいっています。
ちょっと使い方の難しいオイルですが、濃厚本舗の上に重ねるととても好調です。
APPSプラスローションをイオン導入してみました
濃厚本舗のAPPS+グリシルグリシンは、防腐剤不使用でイオン導入に使えます。
当たり前ですが、導入したほうがしっとり度がアップします。グリシルグリシンの力でしょう。
なぜか肌にハリが出てリフトアップした感じになったのでびっくり。顔が上がっていると言うより肌のハリツヤが上がって、そう見えるのかも。
導入後は、鼻の毛穴が消えています。ノーメイクだと頬の毛穴が見える状態の肌なのですが、そちらも確かに小さくなってます。
エステ並みの効果。さすが評判のグリシルグリシン!
導入から数日たつとまた毛穴が見えるようになりますが、そしたらまた導入すればキレイになるので、まあいいかなと。
その他、実際に使ったみなさんの口コミはこちらで
濃厚本舗APPSプラスGローションのレビュー
濃厚本舗APPSプラスGローションの長所と短所
APPSプラスGローションのメリット
使うときにパウダーを混ぜるので酸化していないAPPSを塗布できる。
APPS2剤式ローションの中ではとても安い。
APPSで皮脂を抑えながらグリシルグリシンで保湿できる。
グリシルグリシンの毛穴縮小効果にも期待できる。
APPSプラスGローションのデメリット
パウダーを混ぜたら1か月以内で使い切らないといけない。
(普通の使用量で使い切れます)
パウダーをローションに入れるときに、万が一こぼしてしまうと無駄になる。
冷蔵庫に保管する必要がある。
…と、こんな感じです。
パウダーを混ぜるときのドキドキが一番のデメリットです(笑)
コスメとの相性は、本当に人それぞれで、みなさんに私と同じような効果があるとは断言できません。
でも、2剤混合スタイルの化粧水の中ではとてもリーズナブルな価格ですし、Amazonで買える手軽さもうれしい商品です。
べた付きや毛穴で困っている人は、ぜひ一度試してみて欲しいコスメです。
イオン導入なしでも効果を感じられます。
濃厚本舗APPSプラスGローションの全成分
APPSパウダーの成分:パルミチン酸リン酸アスコビル3Na
グリシルグリシンローションの成分:水、PG、グリシルグリシン、BC、ペンチレングリコール、アルギニン、クエン酸、クエン酸Na、グリチルリチン酸2Na、フェノキシエタノール